会長あいさつ
長野県土地家屋調査士会のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
土地家屋調査士は全国で16,000名余り、県内に約360名の個人会員と法人会員が事務所を構え、国民の皆様の生活を支える専門国家資格者であります。
令和2年8月1日に改正された土地家屋調査士法では
「土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、不動産に関する権利の明確化に寄与し、もって国民生活の安定と向上に資することを使命とする。」と規定されました。
一般の皆様にはあまりなじみの無い資格かもしれませんが、具体的には当ホームページの「こんなときはご相談ください」にかかれているような
- 土地の境界(筆界)がわからない時に法的な書面や地図を調査し、様々な測量機器を使用して現地を測量し明らかにすること
- 土地や建物の表示に関する登記に必要な土地や家屋に関する調査・測量
- その登記申請手続や審査請求
- 筆界特定の手続の代理や相談
- 裁判外境界紛争の解決手続(ADR)の代理及びその相談(ADR認定調査士と弁護士が共同受任の場合に限る。)
などが法律に規程された我々の専門業務となっております。
そのほか、いわゆる「公図」と呼ばれる不動産登記法第14条地図の作成にも携わっており、たまに町中で土地家屋調査士の集団が住宅街の測量をしている場面を目にされているかもしれません。
この国家資格は信州松本の地が発祥の地であることはあまり知られておりませんが、令和2年には制度制定から70年を迎え、当ホームページ内「調査士制度発祥の地」で詳しくご紹介しております。
その他社会貢献活動として土地家屋調査士が各地に赴き、出前授業や各種イベントへの参加、土地の境界問題などの無料相談会を随時実施しております。
新型コロナウィルスによる感染拡大が留まることを知らず猛威を振るい、人が集まる機会が減少する中でも、財産管理や不動産取引の安全性を支える専門家として日々研鑽に励んでおりますのでお困りの際は,お気軽にお近くの土地家屋調査士にお声掛けください。
また、当会ホームページおよび日本土地家屋調査士会連合会のホームページ「土地家屋調査士検索」のページからは会員の研修履歴のわかる土地家屋調査士CPDがありますのでぜひご活用下さい。
令和3年5月28日
長野県土地家屋調査士会 会長 猪飼健一